やっぱりステルヴィア

何度見てもいいね。
昨日久しぶりに「宇宙のステルヴィア」を全話見直しました。
もう十数回は見てると思いますけど。
個人的にはストーリーも24話通しての全体像も抜群の作品だと思います。


と〜るさんのKanon話じゃないけど、同じシーンでうるっっとくるのはこの作品とカレイドスターくらいかなぁ。
でも、カレイドスターは4クールもやっていたせいか、UpとDownの差が結構激しくて欠かさず見ないと分からないとかそういった内容でもなかったんですよね。
全体通して見てるとなるほどっと言う感じでぐっとくるシーンはあるんですけど、その場面だけ見ても何にも感じないとかそういう雰囲気といいましょうかね。


ちなみに繰り返し見ても飽きないという点で言っても、個人的にはステルヴィアが一番いいですね。
うのさんの作画なのでキャラクターの絵ですでにダメ出しされる方もいるんですけど、ステルヴィアはキャラじゃなくてお話とテーマが重視なので、序盤から見てる人には行き当たりばったりなんじゃないの?みたいな感じで捕らわれがちなんですけど、そう思わせるぐらいのカッティング*1がよくできてるんですよ。


声優人といいますか、キャストの方々もこの作品以降、主人公をやっている方や大抜擢されてる方もいらっしゃるんですけど、なによりキャストが決まったのが全体の最後のほうだというのが信じられないくらい合ってます。
全体の最後のほうに決まった、というのは監督やプロデューサーへのインタビュー内で、担当者がキャスティングの期間を1ヶ月勘違いしていて主なキャストが他へ取られてしまい、思うようにスケジュールが合わないといった点があったそうでぎりぎりでなんとかしたそうです。
しかも合否を決めたのはファミレスの駐車場の中でカーステから審査時のキャスト声を聞いて判断したというのだから驚きです。
まぁ、そんなんで決められてしまった側は複雑な心境かもしれませんけど(笑)


最近の作品には珍しく、出てくる各キャラクターに各々全く異なる性格が設定されていて、過去の背景やその人物が何を目指しているのか、といった普通に考えれば主人公とヒロインだけで他は脇役扱いという一般的な構成ではないのが、この作品の魅力の一つとも言えるかもしれません。
普通学園ものって脇役はほとんど顔出さずに終わるんですけど、全然そんなんじゃなくてむしろあーこういう奴クラスに一人はいるよなぁ〜とか、なんだか凄く親近感が沸くというか複雑なのにそれを感じさせないというのがいいんでしょうね。


で、学園ものなのに宇宙が舞台だし人類の危機に直面する災害、セカンドウェーブとコズミックフラクチャーへの対応、それに対する全人類総出で一つの目的に向かって動く、というのが現代人には無い感覚だろうなぁとつくづく思います。
アニメの世界なので、地球全体+全太陽系に住む人間が共通の言語でしゃべってること自体変じゃない?って思う人がいたら、そういう疑問を抱いたあなたがすでに変。という。
別に現実世界に置き換える必要ないんだけど、現実世界でも無い。とは言い切れないお話だよねってそういうことをかんがえなくちゃーいけないと思ったわけですよ。
ま、実際ファーストウェーブがきたら全人類の9割死滅って本当かもしれないけどね。
・・・ただ、そこからあそこまでの技術がいきなりできるもんかという疑問もあるけど、そこをうまく考えてあるのが189年後という6世代後のお話になってるという点。
すでにこの世界では国という概念が無いので、戦争はおろかそういった争いごとが無くなって久しい時代でもあるという設定なんですよ。
なので、宇宙空間における知的生命体との戦闘。
などと、口で言っても戦争ってどういうことするもんなの?っていうぐらいの子達なわけだ。
現実じゃありえないですよね。


そういった、普段は学園内の様子を描いたりしているので、おちゃらけたほんわか学園ものアニメに感じるけど、何度も繰り返し見てるうちにそういった概念じゃなくてこの作品が伝えている内容はもっと別にあるんだなぁと深々と考えさせられましたというお話でした。


ちょっと長かったですね。


全然分からんと言う人はぜひ借りて見て下さいな。
1話から26話まで通して、一つとして抜けていい回がありません。
各話があって初めてストーリー全体とテーマが見えてくる作品です。
見終わった後に必ず何か感じるものがると思います。たぶん。

最近の作品で良作と思えたのは・・・

やっぱり「学園ゆーとぴあ まなびストレート!」かな。
DVD買ってもいいと思うね。
原作よりアニメのほうが分かりやすくてテンポもいいと思うし。
なにより個人的に好きな、各キャラクターが個々に起っているという点ですかね。

それ以外

逆に悪い例でいうとヴィーナスヴァーサスヴァイアラスとかその辺でしょうか。
脇役も含めて色々出している割には、どういったキャラクターなのかいまいち掴めないままいなくなったり、お話が進んでしまっていたり、内容先行で視聴者置いてけぼり、みたいなそんな感じが私には合わないんでしょうね。


ひだまりスケッチに関しては・・・
第1話目は良かったよね。
それだけ。
文化祭の分に関しては久々に、半切れしましたけど。
まだ各話完結のしにがみのバラッドのほうが全然良作でしたよ。
ゃ、むしろ神様家族のほうが断然いいな。
そんぐらいのダメ出し。
あ、もっとダメ出しするならときめものほうがいいかも。


シャッフルに関しては・・・ぅーん・・・ゲーム版のシナリオを知らないのもあるんですけど、後藤さんキャラ(楓ちゃんといいますけど)が怖かったというのとプリムラはかわいい顔して天然キャラに参りましたというぐらいの感想しか思いつきません。


まぁ総じて言うと、どのお話の回でも私が早送りなんてしてしまう作品はすでにダメ出し入るんですけどね。
早送りせずに最後のEDテロップが流れてハッと気づくなんてのは、やっぱりステルヴィアぐらいかなぁ・・・。
R.O.Dも個人的には良作なんですけど、途中で息が切れてしまって今いち全体像とは関係ないお話がちらほらあったりするし、別に見なくてもお話のつじつまがあってしまったりするんですよね。アクション面で好きな作品という感じでしょうかね。
最初から最後まで救われない作品としてはやっぱラーゼフォンとかか?


息切れは激しいけど全体像としては良作ってのがうたわれですかね。
別に原作知らなくても最初から見てる分には十分楽しめるし、・・・最後のほうの盛り上がりが見てる人それぞれな印象になっちゃうのがちょっと残念ですけど。
個人的に好きなのはやっぱり舞乙かな。(笑)
息切れははげしすぎるので、見るのは最終回まじかのラスト4話を立て続けに見るとかそんなんでいいです。(ひど
Zweiはそれ以前の問題で、舞乙を見てた人には楽しめるっていう作りになってますね。そういう作品も案外多いんですけど。
ま、ひだまりよりはマシかと思いますけど。
原作の漫画読んでないとさっぱり何がなんだか分からないお話なんて放送しないほうがマシです。(ここに半切れした)


と、新番組に微妙な期待をしつつ今クールを振り返って、振り・・・返ってねーな。
何度もうるさいんですけど、「精霊の守り人」が見たいです。


あ、個人的なアレでなんですけど。


隆那さん無事でなによりでした。
また東京遊びにきてくださいよー

*1:放送時間内に収まるように部分的にカットしたりすること