BBB完結


BLACK BLOOD BROTHERSと読みます。
カタカナで書くと「ブラック・ブラッド・ブラザーズ」ですね。


初刊が発売されてから早5年ですか。
長かったようなあっという間だったような。
元々は「魔術士オーフェン」の挿絵を描かれていた草河さんが、表紙を描かれていたので思わず買って読み始めた。というのが読み始めたきっかけなんです。
吸血鬼の兄弟と、若い女の子・・・といっても当初は17歳でしたが、それらが織り成す吸血鬼の物語です。
富士見ファンタジア文庫さんということで、皆さんがよく言う「ライトノベル」です。
正直言って自分はエッセイや、自伝の類、あるいは分厚い紙で覆われた本は根本的に嫌いです。


空想や妄想好きな自分にとって、「ライトノベル」という本は一種の漫画感覚で読める楽しみの一つです。
そんな中、中学生の頃から読み始めて色々な「ライトノベル」を読みましたが、ここまで心を打たれた本は無いですね。
御恥ずかしい話しですが、結構感動的な話などは目がうるうるしてしまう人間なので、最初のほうは特に感情のわかない、なんの変哲もない、どこにでもありそうな物語が、終盤になるに連れて、どれだけ「時間」というものが大切で、それでいて二度と戻ることはないんだということをまざまざと思い知らされた、そんな感覚を覚えました。


今、目の前にいる友人や知人、家族が、一生自分の「傍」にはいません。
いつかは誰かしらいなくなり、やがて自分を知っている人もいなくなるのでしょう。
存在がどうのこうのという哲学的な話しではなくて、現実的に「誰も彼もいつかは訪れる事象」なんですよね。
それを我々は、気づかないうちに目まぐるしく日々を過ごして、忘れた頃にこのことに気づくのでしょう。
気づくきっかけは決まって「その人物がいなくなった時」なんです。
失踪とか亡くなったからというのも含めて、会おうと思っても会えない。
話したくても、もう話すことはできない。
そんな状態になって初めて気づくのでしょう。きっと。


話しを戻して、BBBは今回の最終巻を含めて全11巻の構成でした。
最終巻は2冊分の厚さはあるであろう、富士見文庫史上タイ記録の厚みだそうです。
著者がなぜ分けずに1冊にまとめたのか、それは読んだ方が一番お分かりになるかと思います。


独り身で且つ、親のもとで生活している自分にはまだ自覚の一部も無い状況ですが、彼女でもできて大切な存在になる日が来たら、1分1秒でも大切に過ごしたい、そんな思いがよぎりました。


いつもバカバカしいことしか書かないので、今日は皆さんには笑われてしまいそうな日記ですね。
専門学校を卒業はしたものの、未だ就職の糸口は掴めず、それでいて親に面倒をかけながらの生活をする日々。
今年は最後の20代です。
ちゃんと就職に就けたら、少しずつでいいから親孝行していきたいな。


なんてね。