深夜に火災

突然のことでまだ漠然と把握できていませんが。


今朝、午前3時頃にすぐ隣の家で火災が発生しました。
古い建物であるという点と、どうやら燃える箇所を把握した放火のようではないかということが重なり、短時間に物凄い勢いで燃え広がりました。


初期消火の段階もすっ飛んでしまうほど、火の周りが早く、水道のホース程度では追いつかない状態でした。
消火器も5,6個使いましたが、スズメの涙というレベルで、瞬く間に燃え広がりました。


従業員の方が使うトラックが、燃えてるすぐ側に駐車されており、すぐにどけろという声をかけましたが、鍵がその時点で火の海の中ということが判明し、タンクに燃え移らないことを祈るばかりでしたが、窓ガラスのゴム部分に引火し、あわや爆発かと思わせるほどの勢いで、火がどんどん広がっていく様子に、ただただ・・・本当に・・・呆然と見てるだけの状態になっていました。


うちの辺りは神奈川と東京都の間にあるせいか、携帯電話でかけると基地局の関係で、神奈川県警に繋がってしまうので、住宅の電話などを使わないと東京多摩警察に繋がりません。
すぐに消防を呼んだはずが、実際には「誰かが電話しただろうという思い込みと、実際に消防に電話したという野次馬からの声で安心してしまった為、初動のやらなくてはならない行動」が、遅れに遅れたのも被害が広がった一つです。


家主のご夫婦とプレハブのほうで寝泊りされてる従業員の方、合わせて11名は旦那さんが消化行動時に火がバックファイアーを起こし、腕周りに焼けどを負い、いつも火元の管理から従業員の方々の御世話までしっかりやられているおばちゃんは、一度表に出てきたものの、パニックになり、また寝室のほうへ戻ってしまったようで、車に燃え広がった頃に窓が開き、「助けてー!」という一声が聞こえ、親父と二人で窓から救出。
本人は大丈夫というものの、顔から寝巻きまで全て真っ黒になっていたため、
「おばちゃん深呼吸!」
「ゆっくり吸って!ゆっくり吐いて!」
と何度も叫んで落ち着かせました。


その後消防のほうで、御二人とも救急車に運ばれていきましたが、おじさんのほうは治療を終えたあとこちらに戻り、現在も現場検証のために消防や警察の方との対応に追われています。
おばちゃんのほうは御話を聞く限りでは大丈夫とのことで一安心ですが、建物のほうは全焼。
幸いけが人も少なく、全員無事だったのと、風が止んでいたこともあり、火はまっすぐに天を突き刺して燃えていたことにより、我が家のほうへの被害は、戸よ(屋根の雨水を流す受け皿)とお隣側の窓ガラスがほとんど全て割れるorヒビが入っている状態、いくつかの配電盤や下水用のビニール筒などが熱で溶けた程度で、屋内への被害はありませんでした。


ただ、一部分でも木造部があれば今頃我が家も消し炭となっていたでしょう・・。


火が鎮火したのは午前5時半頃。
すっかり太陽が昇ってきた頃に消化活動が終わりましたが、正直なところ、生きた心地がしませんでした。
無風だった発火時と違い、消化が完了する頃から今現在に至るまで、かなりの強風が吹いており、これが火災時に吹いていたらと思うと本当にゾッとする思いです。


我が家の中でも火事に気がついたのは私で、爆竹のような「パチン!」という音で目が覚め、廊下に出るドアを開けた瞬間に、お隣さん側にある洗濯機の上の窓がオレンジ色に染まっていたときは、言葉にならないくらい、背筋が凍りつきました。
当分はうなされそうですが、不幸中の幸い、お隣近所、皆さん無事で本当に良かったです。


うちもこれから色々と大変ですが、なんとか頑張ります。
地元の面子もここの日記を読んでると思うので、私を直接知っている友人の方々には状況がなんとなく分かるかと思いますが、現状の報告までにということで、書かせて頂きました。


写真等は不謹慎ですし、私のほうも撮りたくないので、すみませんがご了承下さい。


また後日、落ち着いた頃に書きたいと思います。
文章を読んで心配される方もいらっしゃるかと思いますが、今現在は大丈夫です。